※この記事は「AI音声ツールで迷ったときの戻り場所」として書いています。
20年間、音で生きてきた人間がAI音声を使う。
抵抗があるかと聞かれたら、正直あった。
でも使ってみたら、考え方が変わった。
この記事で分かること
– ElevenLabsとは何か
– 元音楽アーティストがAI音声に抵抗があった理由
– 実際に使って変わったこと
– 具体的な活用方法
– 向いている人・向いていない人
前提:僕の状況
– 40代・Flutterエンジニア
– 元アンビエント音楽アーティスト(20年、200回以上の海外公演)
– 国際レーベルからリリース経験あり
– 現在はShopify EC運営、ブログ、YouTube制作
音楽で20年やってきた人間が、今はエンジニアをやっている。
詳しくは別記事で書いています。
ElevenLabsとは
AIで音声・動画・音楽・画像を生成できるツール。
テキストを入力すると、人間のような音声で読み上げてくれる。
– 音声生成(多言語対応)
– 音楽生成
– 自分の声をクローンできる
– 感情やトーンの調整可能
音声だけのツールではない。クリエイティブ全般をカバーしている。
正直な話:最初は抵抗があった
理由①:音は「自分で作るもの」だった
20年間、音楽を作ってきた。
シンセサイザー、ギター、フィールドレコーディング、ミキシング。
すべて自分の手で、自分の耳で作ってきた。
「AIが作る音声」に、最初は違和感があった。
理由②:声は「その人」そのもの
音楽アーティストとして、声の重要性は分かっている。
声は、その人のアイデンティティ。
それをAIに任せていいのか、という抵抗。
理由③:「手抜き」に見えるのではないか
自分の声で喋らないことが、手抜きに見えるのではないか。
視聴者に対して誠実ではないのではないか。
そういう心理的ブロックがあった。
使ってみて変わったこと
変化①:音声は「ツール」だと気づいた
音楽を作るとき、僕はシンセサイザーを使う。
シンセサイザーは「電子的に音を生成するツール」だ。
生楽器ではない。
でも、それが「手抜き」だとは誰も思わない。
AI音声も同じだと気づいた。
表現したいことがあって、それを実現するためのツール。
ツールが何であるかより、何を伝えるかが重要。
変化②:顔出ししないスタイルとの相性
僕は匿名でコンテンツを作っている。
顔出しはしない。
声も、できれば出したくない場面がある。
AI音声があれば、選択肢が増える。
– 自分で喋る動画
– AI音声の動画
– テキストだけの記事
状況に応じて選べる。
変化③:多言語展開の可能性
ElevenLabsは多言語対応。
日本語で作ったコンテンツを、英語音声で再制作できる。
20年間、海外でライブをしてきた経験がある。
海外に届けたい気持ちは、まだある。
AI音声なら、言語の壁を越えられる。
具体的な活用方法
活用①:ナレーション音声
チュートリアル動画のナレーションに使える。
自分で喋ると、撮り直しが発生する。
AI音声なら、テキストを修正するだけ。
活用②:音声クローン
自分の声を学習させて、AIに喋らせることもできる。
「自分の声だけど、自分で喋っていない」という状態が作れる。
まだ試験的に使っている段階だが、可能性を感じている。
活用③:多言語ナレーション
日本語で作った解説を、英語音声で再制作。
海外向けコンテンツの実験に使っている。
ElevenLabsの料金
| プラン | 月額 | 特徴 |
| Free | $0 | 10,000文字/月、商用利用不可 |
| Starter | $5 | 30,000文字/月、ボイスクローン |
| Creator | $22 | 100,000文字/月、192kbps高品質オーディオ |
| Pro | $99 | 500,000文字/月、44.1kHz PCMオーディオ出力(API経由) |
ナレーション用途なら、Starter〜Creatorで十分。
大量に使うなら、Proも視野に入る。
ElevenLabsが向いている人
| タイプ | 理由 |
| 顔出し・声出ししたくない人 | 匿名でコンテンツが作れる |
| 多言語展開したい人 | 言語の壁を越えられる |
| ナレーション収録が面倒な人 | テキストだけで完結 |
| 撮り直しを減らしたい人 | テキスト修正で対応可能 |
ElevenLabsが向いていない人
| タイプ | 理由 |
| 自分の声で届けたい人 | AI音声は代替にならない |
| 視聴者との関係性を重視する人 | 声は信頼構築の要素 |
| 完璧なイントネーションが必要な人 | 日本語は不自然な箇所がある |
注意点:日本語の限界とFish Audio
ElevenLabsは英語圏で開発されたツール。
日本語対応はしているが、イントネーションが不自然な箇所がある。
| 項目 | 状況 |
| 基本的な読み上げ | 実用レベル |
| 専門用語 | 読み間違いあり |
| 感情表現 | 英語より弱い |
| イントネーション | 時々不自然 |
日本語音声がより自然なツールとしてはFish Audioがある。
Fish Audioとは
日本語の音声生成に強いAIツール。
ElevenLabsより日本語のイントネーションが自然。
| 項目 | ElevenLabs | Fish Audio |
| 英語音声 | ◎ | ○ |
| 日本語音声 | △ | ◎ |
| 音楽生成 | ○ | × |
ここで注意:
Fish Audioは技術は優秀ですが、商用利用規約が曖昧で法的リスクが高いです。
YouTube収益化やクライアント納品には不向きで、個人実験用のみ推奨。
プロ現場では法的リスクゼロのツール選択が鉄則です。
元音楽アーティストとしての結論
新しい表現の選択肢が増えた、と捉えている。
シンセサイザーが登場したとき、「生楽器の終わり」と言われた。
でも、生楽器は終わらなかった。シンセサイザーという選択肢が増えただけだった。
AI音声も同じだと思う。
自分で喋ることの価値は消えない。AI音声という選択肢が増えるだけ。
使い分けの基準
| 場面 | 選択 |
| 想いを込めて伝えたい | 自分で喋る |
| SNS投稿の制作効率化 | AI音声 |
| 海外向けコンテンツ | AI音声(多言語) |
どちらが正しいではなく、使い分け。
現在のワークフロー
| 工程 | ツール |
| 英語ナレーション | ElevenLabs |
| 動画・画像生成 | Envato, Adobe Firefly |
| 音楽生成 | ElevenLabs, Mubert, Envato |
ElevenLabs導入判断チェック
以下に当てはまるか確認してください。
– [ ] 英語のナレーションが必要
– [ ] 自分の英語発音に自信がない
– [ ] 収録の手間を減らしたい
– [ ] 海外向けコンテンツを作りたい
– [ ] 月$5の投資ができる
3つ以上当てはまるなら、導入候補です。
導入前 → 導入後
| 導入前 | 導入後 |
| 英語ナレーション外注 | AI音声で即生成 |
| 収録に30分 | 生成に2分 |
| やり直しが大変 | 何度でも即修正 |
まとめ
| 項目 | 内容 |
| ElevenLabsとは | AIで音声・音楽を生成できるツール |
| 最初の抵抗 | 音は自分で作るもの、という思い込み |
| 使って変わったこと | ツールとして割り切れるようになった |
| 活用方法 | ナレーション、サムネイル、多言語展開 |
| 料金 | $5〜$99/月 |
| 向いている人 | 顔出しなし、多言語、効率化したい人 |

